バイバイ かわり映えしなかった 学生のあたし

あおな

「読書の秋」コミック編 第10弾〜。
後半戦2作目は作品もさることながら
奥田民生の熱烈なファンということでも有名な「いくえみ綾」
直球で奥田民生とコラボした「スカイウォーカー」でもいいんですが
今回は、

cousin2のコピー.jpg
『カズン』(作者 いくえみ綾)
2004年8月号からファッション雑誌「Zipper」にて連載されていた作品。

内容の方は
主人公は白河つぼみ、18歳。
高校を卒業し周りの友達が就職や進学をする中
フリーターになることを決め、レンタルビデオ店でバイトをすることに。
そんな中、物心つく前に会って以来、
一度も会っていなかった従姉妹のノニが芸能界デビューを果たしたことを知る。
片や芸能界、片やフリーター。18歳=彼氏いない歴。
ぽっちゃりした体型で今まで美容関係に興味を持ったこともなく過ごしてきたつぼみだが、
バイト先の同僚シロに連れられ訪れた店で、オーナーの茄子川に恋をした。
どこにでもいる女の子が恋に目覚めて変身していくさまを描く。(wikiより)

奥田民生ネタは置いておくとして、
実は、いくえみ作品も紹介したい物が目白押し
初期の代表作の「POPS」や
賞つながりで「潔く柔く」「バラ色の明日」なんかも捨てがたいのですが
またまた弩マイナーシリーズを引き摺って「カズン」に決定。

単行本全3巻のこの作品
大筋では主人公「ぼん」ちゃんの自立と成長の物語といえると思いますが、
各巻で少し受ける印象が違ってきます。
1巻では確かに自立と成長といった面が強く感じられますが
2巻では「ぼん」ちゃんの恋愛関係の話がメインとなり
最終巻では、恋愛面も含めた「ぼん」ちゃんのトータルでの成長と自立を描く構成となっています。

いくえみ得意の「こんな子リアルにいるいる」って思わせる人物造型や描写はさすがの一言。
今回は、特に主人公に、いわゆる純ヒロイン型を配していないことで
(最近はこのパターンも多いですが)
より作品の主題が明確になり、
かつ主人公「ぼん」ちゃんの成長していく(綺麗になっていく)様が
ストレートに伝わってきて
思わず「ぼん」ちゃん頑張れ!って応援したくなること請け合いです。

全3巻といっきに読むにも適量、いくえみ好きも、そうでない方もおススメです。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: バイバイ かわり映えしなかった 学生のあたし

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://115.146.2.15/cmt/mt-tb.cgi/498

コメントする

携帯用QRコード

携帯サイト用QRコード
このQRコードから携帯サイトをご覧いただけます

About me

プロフィール画像
制作部として出版のレイアウトを手掛けています。人・モノ・場所。いろんな「お尻(知り)あい」で私はいろいろ変化する。賢くなったり、衝撃をうけたり、ホッコリしたり、ときめいたり……そんな「お尻あい」を紹介していくブログです。

Calendar(カレンダー)

Add Clips(アドクリップ)