ボードゲームしよ。vol.8

あおな

重めの作品が続きましたのでちろっと趣向を変えて
ギミック重視、コンポーネントが素晴らしい作品を
紹介してみようかなと思います〜。

「ゴンドラに揺られて水の都巡り」
vene01.jpg

vene02.jpg

vene03.jpg
タイトル:ヴェネチア(原題:Venedig)
作  者:Klaus-Jurgen Wrede
人  数:2〜5人

カード収集に陣取と双六要素を加えて
ゲーム性を高めることに成功した一品。

基本的な流れは
ボード上に描かれたヴェネチアの街に、建物を建てていくことになるのですが
開始時には、ほとんど沼地(マス目に沼地チップが置かれた状態)だったヴェネチアの街も
ゲームが進むごとに教会や宮殿、橋、家々が建ちならぶ都市へと変貌していきます。
(この街を作っていくって部分がコンポーネントとして非常に秀逸)
建物を建てるために、まずは土地を開墾しなければいけません。
プレイヤーは自分の手番の最後に
毎回2枚まで沼地チップを選んで自分の物にすることができます。
(沼地チップの裏はお金か、ただの土くれかどちらかになっています)
沼地チップが取り除かれたマス目は開墾完了、建築可能な土地となります。

次に、肝心の建物を建てるためには
必要枚数のカードを揃えないといけません。
家なら1枚だけで建設可能ですが
橋なら3枚、教会なら4枚必要だったりします。
カード(初期手札は5枚)は毎回、山札(裏向き状態)から1枚引くか、
場に並んでいる4枚から(表向き状態)1枚好きなものを選んで
自分の手札1枚と交換するかで揃えていきます。
もちろん一人で必要枚数の全てを揃えてもOKなのですが
このゲーム、共同で建物を建てることも可能なんですね。
例えば、教会ならAさんが2枚、BさんとCさんが
それぞれ1枚づつカードを出して建ててもOKというわけです。
そして晴れて建築が完了すれば
建築物によってそれぞれ決められた点数を獲得します。
この時共同建築の場合点数はどうなるの?って
疑問がでると思うのですが
共同建築の場合、一番多く枚数を出した人以外は
通常の半分の点数しか貰えません。
んじゃ、上記の例でAさんが2枚、Bさんも2枚ならどうなるの?ですが
この場合は二人とも半分の点数しか貰えませんw
この辺はゲームの駆け引き部分、
単独建築と共同建築のメリット、デメリット
その場の状況を考えてってことでしょうか。

で、いよいよここからが双六部分
スタート地点に置かれたプレイヤーのゴンドラは通常の双六なら
ダイスやルーレットを使って出た数字の分だけ進むってのが一般的ですが
このゲームではさっき説明したような
建物を建てた時に貰える点数の分だけゴンドラを進めていくことになるのです。
そう、逆に言えば建物を建てないと
ゴンドラは全然進まないのですw
そしてゲームの勝利条件はゴール地点に一番早く到着したプレイヤー!
(または終了時に一番進んでいたプレイヤー)
さらにゴンドラの進め方にも一工夫してあって
なんと、他プレイヤーのゴンドラが進むマス上にあれば
そのマス目は数に数えなくていいんです。

例えば下記のような状態でAさんが5点獲得し5マス進める事になった時
A  B   
○○○●○○○
普通ならaの地点までしか進めないのですが
Bさんが●のマスにいるのでbの地点まで進むことができるのです
A  B ab
○○○●○○○
だから
ABC DE
○●●○●●○○○○
なんて時はウハウハですねw
はいこのゲームのカラクリがわかってきましたね、
ゴールに辿り着く為(双六)には
建物を建てなければならず(カード収集)
建物を建てるためには開墾しないといけない(陣取)
3つの要素が絶妙に絡まりプレイヤーを悩ませます。
見た目は華やかで
実際ボード上も華やかなヴェニスの街がゲームを彩りますが
結構シビアなゲーム勘を要するおススメゲームです。
機会があれば是非プレイを。

それでは恒例の奥様一言シリーズで〆を〜。
「はぁ〜、ほんまもんのゴンドラ乗りたいな〜(旦那をチラ見しつつ)」w

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制作部として出版のレイアウトを手掛けています。人・モノ・場所。いろんな「お尻(知り)あい」で私はいろいろ変化する。賢くなったり、衝撃をうけたり、ホッコリしたり、ときめいたり……そんな「お尻あい」を紹介していくブログです。

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