ボードゲームしよ。vol.3

あおな

前回欧米物のボードゲームって
遊ぶ機会や目にする機会が少ないって話をしましたが
さらに、とっかかりというか興味を持つきっかけ
喰いつき度合いというのがどうしても落ちるんですよね。
昨今流行りの萌え絵で釣るって訳にも行きませんしねw
(いや既にやってる所もあるんですけどね^^;)
お子様がアニメや漫画のタイトルがついたゲームから遊び始めるように
元ネタ(原作)から興味を持ってやり始めるのもありかも!
(勿論その逆でゲームが面白かったので原作を読むとかもいいですね)

ということで3発目は原作つきゲームを紹介してみたいと思います〜。

「艱難辛苦を乗り越えて!」
sei01.jpgsei02.jpg
タイトル:大聖堂
作  者:ミヒャエル・リーネック/ステファン・シュタドラー
人  数:2〜4人

NHK BShi 海外ドラマシリーズでも只今絶賛放送中の「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」、
原作はケン・フォレットの小説「大聖堂」ですが
こちらはその原作中の大聖堂建築を題材にしたボードゲームです。
原作でもTVでも、とにかく主人公を襲う不幸の連続
これでもかという位に訪れる苦難に負けずに
立ち向かっていく様が魅力のひとつなのですが
ゲームでもプレイヤーは幾つもの苦難を味合わされます^^;

なかでも毎回プレイヤーの行動を
(建築資材を集めたり、職人を雇ったり、資材を売買したり、国王に謁見したり)
決めることとなる「建築家コマ」の配置がこのゲームのミソ。
(ゲームは全6回で終了)
その回のオーナープレイヤーは
各プレイヤーの建築家コマが3つずつ入った袋から
ランダムに1つずつ引いていきます。
そして引かれた駒の持ち主であるプレイヤーは
ゲームボードに書かれている行動の中から好きなものを1つを選び
引かれた建築家コマを対応する場所に配置します。
行動によっては1人しか入れない場所もあり
(勿論おいしい行動は全員が狙ってますw)
早い者勝ちの椅子取りゲームとなります。

しかしここで大きな問題が発生!

1番初めに自分の建築家駒を引かれたプレイヤーは
7金を支払わなければならないのです!(スタートの持ち金は20金)
もし支払えない、または支払いたくなければパスしなければなりません。
パスすれば勿論お金を支払う必要はありませんが、
今引かれた建築家駒は袋には戻されず
実質1回分の行動権利を放棄することになります。
そして次に駒が引かれたプレイヤーは6金
その次は5金と下がって行きます。
0金になれば後は無料で配置出来ます。
今までにも最初に行動するほど
必要なお金が高くなるというシステムのゲームは数多くありましたが
その順番をランダムに決めているのに
行動出来ない(したくない)ならパスしろ!という
お金の無い貧乏人に対して情け容赦無いこのシステム。
まさに作中の主人公たちを襲う不幸を追体験できます><
あ、そうそう、次の回のオーナープレイヤーになるって行動も
ゲームボード上にあるので
引き運が強いって方やとにかく自分で引かないと気が済まない!って方は
この行動を積極的にとりにいってみてはどうでしょうかw
とにかく(勝つために)やりたい行動とランダム性が生む順番のジレンマ
さらにそこに金銭的なジレンマも加わり悩むことMAX状態。
3回連続自分のコマを引いた時なんて脳汁出まくりです...。

sei03.jpg

(これが各プレイヤーの建築家コマ、これを巾着袋等に入れて引いていきます)
〜とあるプレイ風景〜
Aさん「そいじゃ引いていくね〜(巾着袋をゴソゴソと)黄色!」
Bさん「お!わしかい。TOPは嬉しいけど微妙やな〜」
Cさん「今ならええ職人おりまっせ〜w」
Aさん「序盤は資材確保やろ」
Dさん「(ニコニコ顔で)今回トム・ビルダー(原作の主人公)来てるよ」
Bさん「(主人公狙いまる分かりやん!ここは邪魔したるべきか、いやいや高値払わす罠かも...)」
   「所持金少ないし今回はパスや」
Dさん「パスか〜(ニコニコ顔)」
Aさん「んじゃ、次〜(巾着袋をゴソゴソと)黄色!」
Bさん「......。」
Cさん「うはっw」
Bさん「(Aさんの顔を睨みながら)頼むでほんま...。」
   「まあ、しゃ〜ない、ここは職人確保や(6金払って職人斡旋所にコマを置く)」
Cさん「ええ仕事しまっせその職人w」
Bさん「......。」
Aさん「んじゃ3つめ〜(巾着袋をゴソゴソと)青!」
Aさん「って俺か、もちろんパスw(所持金4なので払えない)」
Aさん「んじゃ、次〜(巾着袋をゴソゴソと)緑!」
Cさん「職人とられたし資材確保しとこかな(4金払って採掘現場にコマを置く)」
Aさん「どんどんいくよ〜(巾着袋をゴソゴソと)赤!」
Dさん「やりw主人公ゲット!って連続で引きそうやね一回まとかな」
Cさん「そう上手くいかんって、次きたらいただくで」
Aさん「どうするん?」
Dさん「パスでw」
Aさん「んじゃ引くよ〜(巾着袋をゴソゴソと)赤!!」
ABCさん「......。」
Dさん「ひゃっほいwトム君2金でゲット!!w」

この他にも思わず原作好きがニヤリとする小ネタも散りばめてあり
読んでから遊んでみるもよし、遊んでから原作を読んでみるもよし
ゲーム性と原作の雰囲気とが上手くマッチした好ゲームです。
あ、小説もTVドラマもおススメですよ。

それでは今回も恒例の奥様一言シリーズで〆を、
「ちょっと国王に擦り寄り過ぎちゃう?権力によわ」w

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コメント(2)

最初分からなかったんですが、プレイ風景を読んだ後、ルールの説明を読むと、なんとなく分かってきました
コマを動かせるかどうかは、オーナープレイヤーのくじ引きで決まるんですね?
神頼み付きの椅子とりゲーム。
なんかコレもおもしろそうですね♪
最初の持ち金20金から、支払いのことしか書いていませんが、途中増えていくにはどうして増やしていったらいいんでしょうか?

最終的には3つあるコマ全て行動させることができるので、
動かせるかどうか?というより動かす順番をランダム決めているってことです。
(最初にパスしたBさんのコマも全てのコマが引かれた後にもう一度順番が回ってきます。その時にやりたい行動が全て埋まっていて、仕方なく余り物の行動を取らざるをえないってことにはなりがちですがw)

お金の方は選んだ行動によっていくつかの方法があります。
確保した資材を直接売買したり、職人を雇っていれば資材を職人に与えることで大聖堂を作る部品(商品)作りことができ、
それを納品するとお金がもらえます。(腕の良い職人ほど少ない資材で良い部品を作れます。)
あとは、大聖堂建築とは直接関係なくなりますが、羊毛工場に出稼ぎに行くと(給料)お金が貰えたり、
国王に謁見すると税金を免除してもらったり、
ゲーム内の時代(中世欧州)では貴重品な鉄が貰えたりして、
その鉄を売ってお金を稼いだり、
毎回必ずひとつイベント(原作ネタの再現ですね)がおこるのですが、
この時に主人公のカードを持っていたりすると
臨時収入があったりします。(逆もありますけどねw)
基本的には毎回の行動により資材や人材を確保し収入を得て、
その収入によって次回の行動をより有利に進められるようにし、
最終的には大聖堂建築に一番貢献したプレイヤーが勝利者になる、そんなゲームです。

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制作部として出版のレイアウトを手掛けています。人・モノ・場所。いろんな「お尻(知り)あい」で私はいろいろ変化する。賢くなったり、衝撃をうけたり、ホッコリしたり、ときめいたり……そんな「お尻あい」を紹介していくブログです。

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