俳句ないよ!

あおな

「読書の秋」コミック編第3弾〜。
いつぞや妙に伸びたコメント欄で
ちろっとふれた「東京探偵団」をチョイス。

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『東京探偵団』(作者 細野不二彦)
1985年から1987年にかけて
雑誌「少年ビッグコミック」後に「週刊ヤングサンデー」にて連載されていた作品。

細野不二彦といえば
「さすがの猿飛」や「Gu-Guガンモ」が有名かと思われますが
僕はこの「東京探偵団」を断然押します。

内容の方は
1980年代のバブル経済初期の東京を舞台に
巨大財閥王道グループを後ろ盾とした
東京探偵団(CITY-JACKER、シティジャッカー)なる私立探偵事務所が
東京にはびこる奇怪な事件に挑む物語。

作中登場するこのCITY-JACKERの面々が
それぞれ個性的(変態的?!)で素敵。

主に事件に挑むのは
ジャッキー、マリーン、ポパイと呼ばれる少年少女3人なのですが。
ジャッキーは頭脳明晰・容姿端麗の美少年なのですが実はゲイ。
おまけに極めて負けん気が強くプライドが高い。
マリーンは自分の所持する紙幣の番号を記憶する程の守銭奴の少女。
だけど探偵団の中では一番の常識人。
ポパイは探偵団の肉体労働を一手に引き受ける寡黙な太目の少年。
実はかなりハードなマゾ。
と、どこから突っ込もうか考えてしまう位の面子なのですが

これがまた事件となるとみんな良い味を出してくれるんですw
個人的には守銭奴マリーンが一番のお気に入り
作中彼女がメインのエピソードはいくつかあるのですが
なんともいい味出してます。(アメ横参りとか)
ライバル(敵対する)となる犯罪者や警察側にも
バロン・ブラック(黒男爵)や鬼飼警部等が
しばしば登場し、ストーリーを盛り上げて(混乱させて)くれます。
また、作品のタイトル通り
基本的には東京都を中心とした事件を描いており
歴史や文化、都市伝説や東京の暗部に纏わるお話は
思わずニヤリとさせられる部分も多いかなと。
あと事件解決後(各話のラスト)に
ポパイ(俳句が得意)が俳句を一句詠んで締めるんですが
これがまたイイ!!

基本的には各話完結型(話により前後篇やシリーズ物もあり)で読みやすいですし
興味をもたれた方は是非、これはおススメです!

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制作部として出版のレイアウトを手掛けています。人・モノ・場所。いろんな「お尻(知り)あい」で私はいろいろ変化する。賢くなったり、衝撃をうけたり、ホッコリしたり、ときめいたり……そんな「お尻あい」を紹介していくブログです。

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